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2013.10.08

岸上伸啓 著『イヌイット―「極北の狩猟民」のいま―』

国立民族学博物館副館長でありイヌイット研究の第一人者である筆者がわかりやすく書いている入門書。イヌイット、極北全般を知りたい人には良書。筆者は長年ケベック州ハドソン湾沿岸にあるアクリヴィク村をフィールドワークしており、副題のとおり、「イヌイットのいま」を同時進行で研究している。都市に移動しているイヌイット、極北の環境問題なども各1章割かれており、北極の抱えている問題がよくわかる。

既出の本田勝一著『カナダ=エスキモー』と読み比べてみると、40年あまりでどのような変化があるのかわかりやすい。

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