Book
 
2013.10.08

Maria Tippett著 , Charles Gimpel写真 “Between Two Cultures: Photographer Among the Inuit”

タイトルどおり、二つの文化(先住民社会と欧米社会)の狭間で揺れ動くカナダ・イヌイットの姿を写した大型判写真集。

1950年代後半から1960年代後半にかけて、現ヌナブト準州の中部・東部の各村を広範囲に撮影している。120枚の写真がほぼ時系列に掲載されているが、この1950年代から1960年代にかけては、まさに「二つの文化の狭間」という表現がふさわしい時期だ。

カナダ政府の政策により各村への定住化が促進され、移動狩猟採集民から定住型狩猟採集民へと姿を変えた。村には学校、医療機関、教会が建てられ、カナダ南部から多くの人たちが移り住んだ。北方に住むコーカソイド系の教師、神父、労働者の写真が数多くあることも興味深い。