埜口保男 著『みかん畑に帰りたかった―北極点単独徒歩日本人初到達・河野兵市の冒険』
2001年2月24日、極寒のレゾリュート・ベイ空港。植村直己、大場満郎、和泉雅子、風間深志……数多くの日本人求道者たちがこの地に降り、旅立っていった。カナダ側の北極点への入り口である。 一人の学生がイエローナイフ行きの飛 …
2001年2月24日、極寒のレゾリュート・ベイ空港。植村直己、大場満郎、和泉雅子、風間深志……数多くの日本人求道者たちがこの地に降り、旅立っていった。カナダ側の北極点への入り口である。 一人の学生がイエローナイフ行きの飛 …
「イヌイット美術を世界に紹介した」とずいぶんと仰々しいサブタイトルがつけられているが、本書を開くとそれが大げさでないことがよくわかる。 1940年代末からカナダ北極圏に住んだ氏は石製彫刻品の制作をイヌイットたちに勧める。 …
タイトルどおり、二つの文化(先住民社会と欧米社会)の狭間で揺れ動くカナダ・イヌイットの姿を写した大型判写真集。 1950年代後半から1960年代後半にかけて、現ヌナブト準州の中部・東部の各村を広範囲に撮影している。120 …
1940年代から1960年代にかけてカナダ北方民族の文化人類学的調査をしたJohn Honigmannの学術調査内容を同じく人類学者のBryan Cumminsがまとめたもの。 本書でなによりも興味深いのは数多く掲載され …
北海道網走市内にある北方民族博物館4代目館長による学術エッセイ。考古学、文化人類学が専門であり、アラスカと北海道の文化がおもな研究対象である。夫の故・岡田宏明氏も著名な文化人類学者であり、アラスカ研究の第一人者であった。 …
2006/2007年の第18回カナダ首相出版賞受賞作品。極北の大地を訪れ、イヌイットの村に滞在したとき、人はかつてのイヌイットと現代の姿を勝手に比較し、その変化を無自覚に批判あるいは納得する。 一見したことをすべての事象 …
極北の大地は一人の日本人を呼び寄せた。グリーンランド最北の村、シオラパルクへ。そして彼は猟師になり、イニューイ(エスキモー)になった。 植村直己も滞在したシオラパルクに氏は長年住み続けている。孫と一緒に猟に出かける昨今の …
多くの日本人にとって「北極=植村直己」という構図は過去も現代も変わらないだろう。山から平原まで数多くの冒険旅行を手がけた氏は、南極大陸単独横断の事前準備のため、1972年、極北の大地へ足を向けた。 本書で描かれている世界 …
テレビ東京の番組製作のため、カナダ極北地方へ訪れた氏が極北、イヌイットについて記した一冊。本書の舞台となっているパンナ―タング村は北緯66度08分、西経65度43分、カナダ・ヌナブト準州バフィン島に位置する。このパンナ― …
本書は北極の話でも、北極圏(北緯66度33分以北)の話でもない。北緯62度02分、東経129度44分に位置する首都ヤクーツクを要するサハ共和国(旧ヤクート自治共和国)が舞台である。 「ここは北極よりも寒い国」という冒頭で …