大島育雄 著『エスキモーになった日本人』
極北の大地は一人の日本人を呼び寄せた。グリーンランド最北の村、シオラパルクへ。そして彼は猟師になり、イニューイ(エスキモー)になった。 植村直己も滞在したシオラパルクに氏は長年住み続けている。孫と一緒に猟に出かける昨今の …
極北の大地は一人の日本人を呼び寄せた。グリーンランド最北の村、シオラパルクへ。そして彼は猟師になり、イニューイ(エスキモー)になった。 植村直己も滞在したシオラパルクに氏は長年住み続けている。孫と一緒に猟に出かける昨今の …
多くの日本人にとって「北極=植村直己」という構図は過去も現代も変わらないだろう。山から平原まで数多くの冒険旅行を手がけた氏は、南極大陸単独横断の事前準備のため、1972年、極北の大地へ足を向けた。 本書で描かれている世界 …
テレビ東京の番組製作のため、カナダ極北地方へ訪れた氏が極北、イヌイットについて記した一冊。本書の舞台となっているパンナ―タング村は北緯66度08分、西経65度43分、カナダ・ヌナブト準州バフィン島に位置する。このパンナ― …
本書は北極の話でも、北極圏(北緯66度33分以北)の話でもない。北緯62度02分、東経129度44分に位置する首都ヤクーツクを要するサハ共和国(旧ヤクート自治共和国)が舞台である。 「ここは北極よりも寒い国」という冒頭で …
彼の著作を通して、極北に憧憬の念を抱いたものは数多いのではないだろうか。慶應義塾大学経済学部卒業後、田中光常氏の助手を経て、アラスカ大学野生動物管理学部へ留学。1996年、カムチャッカ半島でヒグマに襲われ非業の死を遂げた …
極北、イヌイット研究の大家が編者をつとめている論考集。アフリカ(ボツワナ)、北部オーストラリア、東南アジア(フィリピン)、極北カナダの4つの地域の採集狩猟民(狩猟採集民)の変化が述べられているが、各地域を比較検証すると、 …
国立民族学博物館副館長でありイヌイット研究の第一人者である筆者がわかりやすく書いている入門書。イヌイット、極北全般を知りたい人には良書。筆者は長年ケベック州ハドソン湾沿岸にあるアクリヴィク村をフィールドワークしており、副 …
英国ウェールズ生まれ、現日本人の著者が書いた北極行。著者の書いたいくつもの北極に関する著書、あるいは、映像によって北極、イヌイットの姿を身近に感じた人も大勢いるのではないだろうか。 自身の経験のもと、「物語」は進んでいく …
イヌイットたちの手による初の映画作品。公開されると、2001年カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)受賞を皮切りに、トロント国際映画祭、エジンバラ国際映画祭など名だたる映画祭で賞を受賞し、その名を世界にとどろかせた。 …
なんとも夢にあふれた本である。氏は考古学者ではない。東京慈恵会医科大学教授で、同大学高次元医用画像工学研究所所長。医学博士、工学博士、理学博士と横断的な専門分野を持ち、その多様な専門分野による知見と、かつ、「マンモス」に …