Report
2015.10.23
第3回北極探検史(世界編) 北西航路に野望をいだいた探検家たち 荻田泰永
メルカトルが示した新たな航路 スペインとポルトガルという二大海洋国家に世界が二分されていた16世紀初頭。イギリスをはじめとした後発国は、当時「カタイ」と呼ばれていた中国との交易の接点を持つために、新たな航路開拓に迫られて …
メルカトルが示した新たな航路 スペインとポルトガルという二大海洋国家に世界が二分されていた16世紀初頭。イギリスをはじめとした後発国は、当時「カタイ」と呼ばれていた中国との交易の接点を持つために、新たな航路開拓に迫られて …
北方をめぐるヨーロッパ各国の覇権争い 人類による南極探検がほんの200年ほど前から本格化したのに比べ、北極への探検がずっと早く始まった理由は、ヨーロッパをはじめとした北半球で近代文明が発展したことにほかならない。そして、 …
世界の果てにあるもの 紀元前325年ごろ、ギリシア植民都市マッシリア(現在のフランス・マルセイユ)出身の探検家ピテアスはヨーロッパ亜北極圏への航海を行った。それは、北方で多く産出される錫(すず)を求めた航海であると言われ …
目が覚めるとテントがばりばりに凍っている。頭上には深海生物のような白い奇妙な物体が、ボウフラみたいにゆらゆら垂れ下がっている。初めて見る、呼気が固まってできた不思議なかたちの霜ツララ。ゆっくりと払いのけるように手を延ばす …
多くの日本人にとって「北極=植村直己」という構図は過去も現代も変わらないだろう。山から平原まで数多くの冒険旅行を手がけた氏は、南極大陸単独横断の事前準備のため、1972年、極北の大地へ足を向けた。 本書で描かれている世界 …
英国ウェールズ生まれ、現日本人の著者が書いた北極行。著者の書いたいくつもの北極に関する著書、あるいは、映像によって北極、イヌイットの姿を身近に感じた人も大勢いるのではないだろうか。 自身の経験のもと、「物語」は進んでいく …